水入らず

前回の続きになります
ここ飛ばす予定でしたがなんとなくやっちゃいました

「はぁー！はぁー！！」

「響矢君、いくら何でもやり過ぎ」

 

「確かに呼吸穴は針穴開けたくらいでナっちゃんには十分だけど、それは口か鼻に開けた場合でしょ。
後頭部に1個だけとか開けてないような物じゃない。…ナっちゃんだから生きてるけど」
「ごめんなさーい(棒)」

「あと私のお面勝手に使わないの！」

「はーい(棒)」

 

「ところでアレ、できた？」

「はい。先生の研究データのおかげでできました。
鈴鹿さんに着せたらちゃんと動きましたよ～」
「そう。それじゃお礼に…」

「とうとう女の子になる手術してくれますか！？」

「もうちょっと胸盛ってあげる」

「…もういいです。」
「それよりこの子たちしつけるから少し見ていかないかしら？」

「喜んで」

 

『ー！！！！』

 

(なんで僕までこんな目に合うの…苦しい…)

 

「2人ともどう？息できなくて苦しいでしょ？」

「先生こっち向いてくださーい」

 

「あら、気が利くわね。いっぱい撮って頂戴」

 

(條辺先輩…助けて…息できない…)

 

「ナっちゃん、そろそろ私への態度改める気になったかしら？
今の2人になら酸素完全に絶ったり、危ない薬嗅がせてあげる事簡単なのよ？」

 

(…お母さん、左手シュノーケルの塞ぎ方甘過ぎ。
それで優位に立ったつもりなら大間違いだから)

(お姉ちゃん…息できないよぅ…)
「…もうユウ君限界かしら？しょうがないわね。
でもナっちゃんが反省するまで付き合ってあげて頂戴」

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「今日の寝床はここよ」

 

「数時間経ったら空気薄くなるかも知れないけど、
この広さなら朝まで持つわよね？」

 

「それじゃ。おやすみなさい♪」

 

「…ユウ君、シュノーケルくわえなくても空気取り込めるよ。しゃべれる？」

「…うぐっ。」
「はぁ…條辺先輩のせいで僕まで…」

 

「私のせいでごめんね」

「お姉ちゃん悪くないよ。お母さんがおかしい」

「お姉ちゃん、あの2人に仕返ししない？」
「ユウくんがノリ気なら全力で行かないと。とりあえず今は作戦会議しよっか。」