アメにムチ

本来バレンタインでやりたかったのはこんな話でした

「ねー、その服いい加減やめてくれない…？」

「なんで？」「模様の目怖くって…前にも襲われたし…」
「早矢ちゃんって鳥かな？目玉怖いって。
聖バレンタインっていうくらいだからシスター服着ててもいいでしょ？
そろそろチョコちょうだい♥」

「冷蔵庫に入れてるからあとで出すよ」

「おはようございます」
「あ、真ちゃん来た…チョコちょうだ…」

「え、真ちゃん！？」

「何その格好…」
「もう簡単にチョコあげないですよ」

「私の最近の活動、司会のお姉さん多いせいで
近所の子どもやその親御さんの顔なじみになっちゃいまして
病院のポスターモデルとか地域紙のインタビューが来るようになって
すっかりローカルアイドルになっちゃったんですよね」

「元に戻りたいって言ってるのに何でアイドルにするわけ！？凪沙！」
「！？」

「し、真ちゃん…？呼び捨て…？」
「ちゃん付けやめてくれない？元々男子だし。
チョコ欲しいなら私のストレス晴らさせてよ？」

「え…」

「待って待って！！イイって言ってないよ！？」

「え、真ちゃん誰にやらされてるの！？
こんな事するはずないしそんな服自分から着たりしないでしょ！？」

「そう思ってるなら大間違いなんだけど。
この顔に不満持ってるからこそ変身願望強いんだよね
この衣装その辺にあったから試しに着ただけだし」

「せめてムチはやめて…衣装傷つくから…」

「さあね？どうしようかな？」
「アメちゃん…なにしてるの…？」

「み、美咲ちゃん！？」
「ひどいよ…朝からずっとすれ違ってばっかりで…」

「家でチョコ渡したかったのに私より早く起きて出て行っちゃうし…」

「いや…チョコ作り手伝い頼まれてて朝から調理室にって昨日言ったよね…」

「アメちゃんいつも男子がイイ男子がイイって言ってるのに
どうして女子力全開でチョコ渡す側に回ってるわけ…」
「部の人にお世話になってるから…」

「義理だってアメちゃんが他の人にチョコ渡すのダメ…男子なんだから…」

「手をボロボロにして作ったチョコ…もう溶けてるよ…」
「だ、大丈夫だよ…溶けてても食べるから…」

「お手伝いの時にチョコ食べてもう舌バカになってるでしょ…
これから新しくチョコ作って食べさせてあげるから帰ろ…」ｶﾞｼｯ
「え、ちょっと待って待っ…ぐえっ！！！」

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「…大丈夫？」
「何が大丈夫だって…？」

「真ちゃんにあの格好させてあんな事言わせたでしょ！？」
「違う違う！私居合わせただけじゃん！！」

「目線早矢ちゃんの方気にしてたのバレてるよ！」

「他にも男子更衣室でモニタリングしてるでしょ！？
無理矢理言わせてたのはすみれちゃんで衣装作った服飾の誰かだよね！？」

(逢音、お前のイメージあながち間違ってないな…ガッツリバレてるぞ…
アタシと早矢絡んで奈々出ねえって…)
(本当に恐ろしいわね…)

(真大変そうだからガス抜きにいいたい事言わせて、アタシが庇ってやろうと思ったけど…)
(それより大変な事になっちゃったわね…どうする？)

(どうするったって…美咲を放っておいたのはアタシたちじゃねえし
それよりお前までバレたのが…何されるか…)
(そこよね…)

さてこの2人への裁きの前に…

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真君のお宅
美咲ちゃんとシングルベッドで同居中です
どうやら元の姿に戻ってるようで

「お゛っ…ごぼっ…」ｳｨﾝｳｨﾝ…
「アメちゃんゴメンね。最初に作ったチョコで砂糖使い果たしちゃったの。
だから今胃に流し込んでるの砂糖一切入っていないカカオ100%の
とーってもビターなチョコなんだよね」

(美咲ちゃんマズいこれ…こんなチョコやだ…)

「マズそうだね？しょうがないよね。私をほったらかしたんだから。
クリスマスとかも部活あるからしょうがないけど
バレンタインに渡すのは私だけにして欲しいなあ…
どうしても他の人にあげたいならバレンタインじゃない日にしてね？」

「でもこの状況なのにアメちゃんのムチ元気だね～
やっぱりアメちゃんもこういうの好きなのかな？
…うん、飲みきったらこの衣装のままエッチしようね？
部長にバイブつっこまれてバージンじゃないけど」
「！！」

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さらっと真に例の件チクってますがどうなる事やら

真に軍服っぽいの着せたのですが、♂形態の方が結構好きだったりします
試しに並べてみたんですけど何でしょうこれは

マジシャン系怪盗少女と彼女を捕まえきれない若手将校のラブストーリーかなと
演劇部なんだから生身の人間の劇どうなんですか凪沙さん