豹変

前回ホットドッグ調教に失敗して自滅した奈々さん
どうなったかと申しますと…

(あれ…？…なに…これ…？)

(うう…気がついたらこんなだし…息が自分でできない…)ﾌﾟｼｭｰ…ﾌﾟｼｭｰ…

(…あの人がこんな事してんの…？)ﾌﾟｼｭｰ…

(…確か…クリスマスパーティが終わったら車に乗せてた人…だっけ…あの時うとうとしてたからあやふやかも…)ﾌﾟｼｭｰ…

「奈々ちゃん…寧々ちゃんがあんな事になって申し訳ないけどあなたの記憶もいじらせてもらうわ。」

(…ついでにVRスーツのデータも取らせてもらうわよ。)
「SLV-7、どう？着心地は？」

「ﾌｼｭｰ…マスター…ﾌｼｭｰ…キモチイイデス…」
「…なんか嫌なことあったの覚えてる？」
「ﾌｼｭｰ…オボエテナイ…ﾌｼｭｰ…」

「ん～…記憶の操作もできてるみたいね。ついでに新型スーツのテストさせてもらうわよ。」

「さぁて…奈々ちゃんの処理終わったから…」

「寧々ちゃん、起きてるでしょ？」

(い、いや！！あんなのやりたくない！！)

「さて、寧々ちゃん…」
(やだ！！誰か助けて！！)

「…マスク外してあげる。ちょっとお話ししましょ？」
(…え？)

「あの、なんで…？て言うか私までなんでこの服…」
「私の教え子があなたにエッチなことしたし、変な事覚えちゃったから電流で記憶消そうとしたのよ。その時に着ているウエアが必要だったのよね。」

「それがあなたに全然効かなくてね。…それより寧々ちゃんお姉さんにイイ子を演じてたみたいね？あなたの記憶、思考全部解析してもらったわよ」

「そ、それお姉ちゃんに言わないでくださいよ！？イイ子演じてなきゃ死ぬほど怒られてずっと束縛されてウザい目にあうじゃないですか！！て言うか私の頭の中何勝手に見てるんですか！？」
「そりゃ記憶の書き換えする為だったのよ。でもあなた相当性格ドス黒いみたいだからもう書き換えても無駄かなって。優子ちゃんに駆け引き仕掛けるくらいだし、ちょっと興味持っちゃったのよね」

「…ちっ。」

「私ね、お父さんとお母さんからはもう信用されないぐらいのウソつきだから、お姉ちゃんの記憶消しちゃえば今回の事もみ消せるよ。お姉ちゃんと一緒に実験動物にしたいならどうぞ御勝手に。」

「ね、寧々ちゃん…」

「あーあ。お姉ちゃんブチ切れさせれば塾の生徒に手を出す変態女(優子)と私に宿題聞きに来るウザい同級生一掃した上、お姉ちゃんの私への当たりが軽くなるかと思ったのに、お姉ちゃんは壊れるわこんな変な所連れられて私までむちゃくちゃされるとか…」
「あなたにはするつもり無いから…」

(この子真っ黒ね…。美咲ちゃん以上に性格悪いわ。本性隠してるだけに…あの時の気まずさ返して欲しいものね。)

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「へぇ～…これがお姉ちゃんかぁ…。ごめんね。ウソつきの私をまともにする為に厳しくしてくれたのに。…まあでも全然私に響いてなかったって事なんだけど。」

「お姉ちゃんすっごいその服お似合いだよ？偉そうにしてたのにロボットみたいになっちゃってさ♪」
「寧々ちゃんも首から下同じだけどね…」

「おばさん、なんか言った？」
「あ…ごめんなさい。つい…」

「…でもちょっとやってみたくなっちゃったかなぁ…」

「もーあの変態女(優子)のせいでこう言うの好きになっちゃったじゃないですかぁ…
さっきも言ったけど実験に使っちゃってもいいですよ？」

(この子美咲ちゃん以上にSで、美咲ちゃん以上にMね…この歳で危険すぎるわ…)

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「と言う事でどう？」
「…包まれてる感がすごい…」

「でしょ。…これにゴーグルを付ければ色々な情報を見られるVRスーツだけど…」

「流す情報によっては全身で気持ちイイ事できるの。お姉ちゃんはその実験中だけど…」
「私もそれで。マジメそうにしてたお姉ちゃんがあんな丸くなる気持ちイイ事知りたいし。」

ﾌｼｭｰ…ﾌｼｭｰ…

(ああ…この子達、何を見て愉しんでいるのかしら…
姉妹で売ったらいくらになるかしら…なんて。)

初登場した頃に比べて寧々キツいキャラになっちゃいました
ま、この回で副部長に駆け引きするような子ですからね