お供え物

さて副部長がひどい目に合うのは置いといて…
ちょっと旬を過ぎたネタで。

「やだー…夜の教室とかオバケが出るってー…」

「るせーなあ!お前が真が作った美咲の兄のお供え物のお菓子食っちまうからだろ!」
「すーみんだって食っちゃおうって言ったじゃん!つーかなんで部室に持ってくんのそんなモン!」

「人のせいにすんな!」

「やだー…オバケ出そう…」

「出ねえよバカ」

「ったく。真も真だよな。凪沙にチクりやがって…」
「すーみんこそ人のせいにしてるし…オバケ怖いのにこんな格好でお泊まりとか~…」

「ビービーうるせえなあ…バイブとかきっちりぶっ刺してくれたけど、
アイツ電池入れ忘れてるのが救いだろ。」

(はー…オバケ出てくれるモンなら出てきて欲しいんだけどな…正貴…
この教室にいてくれてもイイだろ…?)

「凪沙~…帰してよ~…」
「お前少し黙ってろ。ガチで出ても知らねえぞ?」

「ん?呼んだか?」
『え…?』

「おっす。久しぶり♪」

『ええ!?』

「お前らなに俺達へのお供え物食ってるんだよ。
真君のお菓子この教室にいるヤツらも大ファンなんだぞ?」

『ま…ま…』

「待って…この人1年の頃にぐちゃぐちゃになったんじゃ…(早矢」ガクガク…
「ま、正貴…どうして…(すみれ」

「…汗くっさ♪死ぬ前にヤったの思い出した。二人とも汗びっしょりになったよな…」
「正貴ぃ…折角だからマスクとって顔見て…」

「…オレが死んでから手当たり次第ヤりまくってたじゃねーかよ。」「う…」
「だから今日は顔見てやんない。…つーかずっと見てんだぞコラ。」

「あ、ちょっと待て。」

「…そっちのお供え物、この教室にオレ(霊)らがいるって事でもうどうにもならねえなこれ。寝かせておこう」

「正貴ぃ…どうせ会えるならもっとまともな格好で…」

「ああ、そのことなんだけどさ…」

「水上さんに頼んで着せてもらったんだよね。…そういう格好の方がしおらしくて可愛くてさ。」
「なあ…蘇ったならまた付き合ってくれよ…いいだろ?」

「…もうお盆終わっちゃってるのに無理矢理来てるんだぜ。もう帰らねえとな。」
「そんな!いや!!一緒にいてくれよ!」

「そんな事言ったって…この体も借りモンなんだよ。そいつの断り無くエッチできねえし。」

「じゃ、オレ帰るわ。久しぶりに会話できて楽しかった。
間違ってもオレが見守ってるからって独り言で話しかけてくんなよ。
幻影追っかけんの美咲だけでお腹いっぱいなんだよ…」

「じゃあな…」

「やだ!!もうちょっといてよ!!」

「…せめてもう一回だけエッチしてくれってば!!アタシをいじめてくれるだけでいいから!」

「あ、マジ?んじゃ、それ採用?」

「まー、オレが直にやることは無いけどな~じゃな♪」
「正貴!?」

「正貴ーーー!!!!」

「正貴ー!!もう一回出てきてくれよー!!!」

「うるせえなぁビッチ。」

「正貴…」
「そんなに欲しいならくれてやる」

ブイイイ…

「ぐあ…電池無いのになんで…あんっ…」

「察しろ。」

「そっか…ローターやバイブに…」

「うああ…強い…そんな責めたらアタシが壊れる…!!
あ…でも壊れたら…正貴の所へ…?」

「そんなぐらいでコッチ来れると思うなビッチ。三途の川舐めんな」

「正貴ぃーーーー!!!」


「すごいね。バイブやローターに憑依するとか。電池忘れたらお願いしてもいいかな?」
「二度とやるかあんな事。…って言うか、なんだこの展開。」

「すみれちゃんにドラマチックな再会させてあげたかったのと、早矢ちゃんに心霊ドッキリしたかっただけ。
ごめんね?面識無いのに真君に無理言ってもらっちゃって。」

「…オレ、入学して一週間ですみれとはヤっただけで、別に付き合っちゃいないんだぜ?なんですみれは元カノみたいなツラしてんだ?」
「さぁ…?でもやっぱり高校の初めてで、消え方が衝撃的だから美化しちゃったんじゃないかな?」

「それより正貴君、どう?ついでに着ぐるみ着て遊んでいかない?
美咲ちゃんからオッケーもらってるから撮影会でも…」

「パスパス。普段から着ぐるんでる女の真君に憑依してるから着飽きてるし。
なにより宿主の真君が身体共に疲れ切ってるんだよ。お供えパクったとかお前が作った言いがかりだしな。
生きてる間水上と関わりなかったけど、お前もいい死に方しないぜ?」
「そうかな?」

…なんか湿っぽい話になっちゃいました。
急に出てきた美咲ちゃんの兄正貴君の復習はこちら

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