防水装備

「微妙にスーツのデザイン変わったな」
「でしょ？…ずっと胸元に名前出してるのプレイ中じゃ恥ずかしいしね」

「でなんで別バージョンを？」
「これ試作品でね。また別に使おうと思ってるの」
「ほー。何に使うか楽しみだな」

「みなかみさん…」

「あの、ここでのプレイはやめて…」

「やめてっつってもさ、お前悪い事してない早矢イジメてただろ」
「私としては実際早矢ちゃんどうでもよくて、衣装制作費勝手に使ってたことにムカついてるんだけどね」

「ひい…」

「お願いですからこの状態で沈めるのだけは…というか水泳部に許可取ってるの？」

「屋内プール用意したのと、新型水着の開発でたまに貸してもらってるよ。服飾部と同じでギブアンドテイクアウトってヤツだよ」
(テイクアウトは違うわ…水上さん英語はできるのになぜそんな発言を…)

「あ、ついでに…」

「これ被って♥」
「く…くるしい…あつい…」

「これはウミヘビかな～？」

「いやあ…あつい…」

「んじゃ、納棺っと」

「まさかこのままプールに？」
「そうだよ。暴れて棺に穴開けたら水没してそのまま水葬だからね～」

「いやあああ…」

「で、このまま潜ったらスーツ浸水して俺らも死ぬぞ」
「こっちは潜水装備も用意してるから」

「…マズルついてる俺のマスクにも対応してんのかよ」

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「お～…なかなか楽しいな。息もできるし濡れないし。」

「でしょ？ぷかぷかして楽しいよね」

「なんかゾクゾクしてくるね。水圧でもスーツが密着してくるし」
「泳ぎながら悶々とすんなよ…」

「…みさーん…水上さーん！！」

「暑い！！日差しで中が暑い！！出して！！」

「…凪沙、アイネが蒸し焼きになるぞ。考えてみればめちゃめちゃ密室だし」
「あ～…そうだったね」

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「どう？涼しくなった？」
「涼しいって問題じゃない！！」

「しっかり水没したよ～。」

「いや！！怖い！！」

「大丈夫だってば。むしろちょっと楽しいと思うんだけどな～。そのまま上を見れば水面の揺らぎ眺められて楽しいし。…ていうかバツになってないかも」

「一応浸水した時のために私達監視してあげるから。…って言うかダイビングして遊んでるだけなんだけどね」

「この中の空気は！？」

「そのへんは問題ない。しっかり棺桶に換気管が付いていて床面から換気されている。他にもスポドリのボトルを内蔵して水分補給チューブに繋いだから脱水にもならん。凪沙がダイビングに飽きるまでおとなしく寝てろ」

「本当にこの棺壊れないでしょうね！？」

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そして…思った以上に長いこと潜っていました

「…プール何周しただろ。もう暗くて前見えねえし…先生が作ったタンクの空気も流石にもうほとんどねえし…」

「おい凪沙。いい加減あがろうぜ。酸欠になっちまうぞ」

「…凪沙？」

「…あー…エア切れしてんじゃねえかよ。興奮で過呼吸起こしてエアの無駄遣いか。装備と窒息の気持ちよさで苦しむこともなく逝きやがって。意識飛んでも体だけ動き続けるとかゾンビかお前…」

「おら、さっさと出ろ！」

「…ちょっと！！水上さん気絶してるって私どうなるの！？二人で沈めたわよねこれ！」

「こんなもんひとりで上げられるっての。おとなしく待ってろ。死人が先だ」

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「水上さん…死んだの？」
「突っ張って上体支えてるの見りゃわかるだろ。意識まで戻ってる」

「ｱﾝｱﾝいいながら泳いでたらそりゃそうなるだろ…凪沙の耐久力でも」
「水上さん、呼吸制限プレイするといつもこうなの？」

「朝家行ったら真っ黒なゴムに包まれてるこの状態の凪沙を何度見たことか。モーター焼き切れて動かなくなってる電マをずっとグリグリしながらな。ブレコンするならせめて優希に監視させろっつってんのにその優希も拘束してるし…」

「って逢音目つき悪いけどどうした？」
「いや…眼鏡か度付きフィルターの付いたインナーマスク無いと何も見えなくて…。インナー汗でビショビショでもう被れないし…」

「あっそ。んじゃ下級生共開放したらメガネ取ってきてやる」

「こ、こんな水辺にゾンビみたいなのがいて何も見えない状態で置いていかないで！！怖い！！」
「うっせーな。人の彼女ゾンビ呼ばわりする奴の言うこと聞くかよ。お前ナチュラルにディスってたり、バケモノにビビってるの早矢に似てきてるぞ」

「ゾンビとか言ったのあなたじゃない…」
「お前が言っていい関係じゃねーだろ。仕置終わってんだからそれ以上の事するほどバカじゃねえよ」

前回の記事についた拍手をお返しします。

kuroganeさん
てなわけでこうなっちゃいました。教祖様には手ぬるい気がしますが…
コメント欄に画像認証が出なかった件ですが認証解除して書き込みテストしたので多分書き込めると思います。